❖理事長のご挨拶

NPO法人 メンタルヘルス運動推進センターを開設に当たっての趣旨を申し上げ、強力なご協力・ご支援をお願い申し上げたくご挨拶を述べさせていただきます。

かなりの長い間、メンタルヘルス、心の問題、ストレス、ハラスメント、パワハラ、癒し、人間関係問題etcが多くのマスコミに登場し、一般市民の口に乗り、これらの話題が途切れることはない状態が続いています。

しかも、これらの問題は具体的に「困った状態」「病的状態」になってからばかりが話題になって、普通の生活状態では関心がもたれないでいるところが最大の問題なのだが、大半の人は自分だけは大丈夫と高をくくっている節があります。

そして、いつも、改善案、解決案が示されないまま、問題を指摘し、嘆き節を語ってうやむやに処理され流されています。

これで良いのでしょうか?
このまま放置しておいてよいのでしょうか?
もしこの状態を放置しておけば個人ばかりではなく、その人の所属する集団(家庭・学校・地域・組織・集団etc)におよび、更には国家的損失は計り知れないほど莫大になります。

「心・精神・感情・気持ち・気分」と「言葉・行動」の前後関係は?

「心・精神・感情・気持ち・気分」などと表現される領域を考えてみると以下のような状況が考えられます。

1)「イライラする・カットする」から・・・暴言を吐く・暴力を振るう。この逆はない(暴言を吐いてからカットする)

2)「必要以上に不安になる・必要以上に緊張する」から・・・アガリになって実力発揮ができない。この逆はない(アガッテから緊張する)

3)「不機嫌・気分悪い」から・・・挨拶もしない・返事もしない。この逆はない(挨拶もしないから不機嫌になる) 

4)「不安や心配や興奮が高まる」から・・・眠れなくなる。この逆はない(眠れないから不安や心配や興奮が高まるのではない)

5)何時の時代も「人間関係」が引き金になって対立や、争いが起こり、うつ病などが発生する。上司や仲間との関係で被害者感情が発生し、調整がつかないまま悩みが拡大し気持ちが沈み、人間関係の溝が出来て抜け出せなくなり、ついには病へとつながる。悩みが溝を深める。先に悩みがある・・・それが行動や発言につながる。

6)心身症と言われる病の症状が現在一番大きな問題ではないかと思われる。これはこの後、しっかりとご説明をしたい。昔から言われている「消化器は感情の共鳴版」という言葉だけここでは表しておきます。

7)その他

上記の現実を効果的に改善するにはではどうしたら良いか?

「心・精神・感情・気持ち・気分」が先行して「言葉・行動」が追従する。しかも「心・精神・感情・気持ち・気分」は普通の人たちの生活の中に普通に存在する状態です。ほんの少しだけ、強いか弱いかだけのことです。この「ほんの少しの」過剰気味・過少気味になりがちな部分がいつの間にか発動しないようにする訓練法があります。

それが私たちが推進している「心の体操」です。

言葉や行動が他者に影響を与えるのです。
TPOによって変化する一つ一つの言葉や行動を規制することは難しいことですから、根元の「心・精神・感情・気持ち・気分」を安定させ・しなやかにすることが実は効率的なのです。

ところで、一人の人間は少しなら変われるが、大きくは変われないから一人に大きな変化を期待しても変革は出来ません。しかし、すべての人が同時少し変われば、その組み合わせ、交互作用は計り知れない巨大な変革を生むことになります。

みんなの「心・精神・感情・気持ち・気分」が、ほんの少し柔らかくなれば、その集団・組織はトテツモナイ成果を創造することになります。

みんなの「心・精神・感情・気持ち・気分」を、ほんの少し変える方法が「心の体操」で、グループ・集団・組織で毎日全員で行うことが大きな成果を生む大切な進め方です。

このように、人間にとってとても大切な「心・精神・感情・気持ち・気分」と言われる領域を安定に保ち、しなやかに作用する方法である「心の体操」などを、すべての人たちに習得していただくための活動を広め浸透して「豊かな人生を営んでもらう」ための活動です。どうか理解とご協力とご指導をお願いいたします。

今後、当WEBサイトにて事例や考え方を提示してまいりますので、ぜひ参考にして頂けると幸いです。





NPO法人メンタルヘルス運動推進センター(mmpc) 
理事長